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2026-10-07

【AI研修レポート】鹿児島で実施|手作業の業務をAI・GASで改善するまで

【AI研修レポート】鹿児島で実施|手作業の業務をAI・GASで改善するまで

2026年9月2日(水)〜3日(木)の2日間、株式会社南九州ファミリーマート様(鹿児島市)にて、AI活用・GASによる業務改善研修を実施しました。さまざまな部署の皆様にご参加いただき、AI活用の基礎となる考え方から、業務環境に合わせて業務を構造化する進め方までをお話ししました。研修はワークが中心です。実務で動く形まで業務を構造化し、AIでアウトプットを出すところまで取り組んでいただきました。なかには、実際の現場で活用できるレベルに達していると評価された成果もありました。

GAS(Google Apps Script)は、スプレッドシートやGmailを自動で動かすGoogle Workspaceの標準機能です。これとGeminiを組み合わせ、これまで手作業で進めていた業務をお一人ずつ選んで、実際にAIやGASで動かすところまでが、2日間のゴールでした。

※プライバシー保護および情報保護の観点から、写真に写っている参加者の皆様の顔と、一部の写真のモニタ画面をぼかし加工しています。

開催概要

項目内容
研修名AI活用・GASによる業務改善研修(座学+ワークショップ)
日程2026年9月2日(水)〜9月3日(木)
会場株式会社南九州ファミリーマート様(鹿児島市)
開催形式オフライン開催
受講者20名・5グループ
体制講師1名+サポーター2名(作業の時間帯は講師も巡回)

株式会社南九州ファミリーマート様のロゴ

南九州ファミリーマート様は、鹿児島・宮崎でファミリーマートをエリアフランチャイズ展開されている企業です。1993年に株式会社本坊商店と株式会社ファミリーマートの合弁で設立され、2023年4月に創立30周年を迎えられました。店舗数は、2026年9月末時点で鹿児島249店舗、宮崎134店舗の合計383店舗にのぼります。

さまざまな部署から20名が参加。5グループに分かれて進めました

1日目:座学で考え方を整え、演習で流れをつかむ

1日目は座学から始めました。お伝えしたのは、GASの書き方ではなく、GASを選ぶ前に考えることです。業務について、やめる、減らす、簡単にする、今ある機能で足りないか見る。まず仕事を減らせないか確かめて、それでも残った繰り返しの作業に自動化を当てる、という順番です。

研修資料より。GASの前に、やめる・減らす・簡単にする・今ある機能で足りるかを先に確かめます

続いて、実際に手を動かします。題材は「他部署から集まってくる依頼を、担当者が一覧で確認して、次にやることを決める」仕事です。依頼を受け、期限や記載の不足を見て、返信が必要なものにメールを返し、対応した記録を残す。部署が違っても共通する流れがあるため、まずは全員で同じ題材をひと通りなぞり、そこで覚えた手順を翌日ご自身の業務へ持ち込む、という組み立てにしました。

研修用に設定したGemを配り、依頼一覧8件を1件ずつ読んで対応の要否を判定し、対応が必要な4件だけGmailに下書きをつくり、最後に処理の記録を残す。ここまでをお一人ずつご自身の手で動かしていただきました。

動かし終えると、Gmailに下書きが4件並びます。宛先は研修用のもので、まだ送られていません。なぜこの4件が選ばれたのか、宛先と本文はこれでよいのか。一件ずつ画面を開いて、ご自身の目で確かめていただきました。

送信まで進めないのは、あらかじめ決めていたことです。対象を判定して下書きと記録を用意するところまでは仕組みに任せ、送るかどうかは人が決める。この切れ目を先に置いてから、手を動かしていただきました。本番のデータや設定には触れない、手を離れたところで勝手に動く仕組みはつくらない、という線引きも同じです。AIに任せる範囲を広げる前に、どこを人が持つのかを決めておく。研修を通してお伝えしたのは、この順番でした。

1日目の終わりには、あらかじめ挙げていただいていた業務を棚卸しし、翌日に取り組むものを1〜2つ選んでいただきました。

配布したGemと壁打ちしながら、お一人ずつご自身の手でGASを動かします

手が止まったときはサポーターと進めます

2日目:選んだ業務を、Geminiと相談しながら一部自動化する

2日目の午前は、業務の言語化にあてました。AIに仕事を任せるには、まず自分がその仕事をどう進めているかを、他の人に伝わる言葉にしておく必要があります。手順が頭の中にあるままでは、AIに渡せるものがありません。

そこで、前日の終わりに洗い出して選んでいただいた業務を、ワークシートに沿って10項目に分解していきます。誰のための仕事か、どこから情報を取るか、どんな条件で処理が分かれるか、通常と違うケースやエラーが起きたらどうするか、何ができれば成功か、AIに任せず人が確認するのはどこか。できるかぎり細かく書き出していただきました。

この時間に、2日間で最も多くの時間をかけました。コードを書くより、毎日やっている仕事を文字にするほうが難しいのです。とくに「エラーが起きたらどうするか」は、最初ほとんど空欄になります。けれども実務では、この状態なら一度スキップする、といった判断を状況に応じて自然にしています。書き出してみると、ふだんどれだけのことを考えながら仕事をしていたかが見えてきます。そこに気づいていただくことも、この時間の狙いでした。

午後は、書き出した業務をGeminiに相談しながら、一部を実際に自動化してみる時間です。大きな業務をまるごと扱わず、入力ひとつ・条件ひとつ・出力ひとつに縮めてから始めます。GASで自動化するところまで進めた方もいれば、業務の一部を効率化する形に落ち着いた方もいらっしゃいました。

最後に、グループごとに代表の方が画面を動かしながら、分かったこと、できたこと、そして残っている課題を発表しました。情報を集約し一部の手作業を自動化したほか、スプレッドシート内に操作画面まで作り込まれた方もいて、時折驚きの声が上がる時間となりました。講師からも、Webアプリケーションが一つ生まれている状態だ、というコメントがありました。

画面を一緒に見ながら、詰まったところを解いていきます

発表順は、スプレッドシート上で動く抽選ツールでその場で決めました

受講後アンケートの結果

研修後のアンケートでは、10項目についてご回答をいただきました。ここではそのうちの3項目をご紹介します。

項目結果(5段階評価平均)
研修全体の満足度4.45 / 5.0
自分の業務の一部に当てはめるイメージ4.15 / 5.0
質問・つまずきへの支援の受けやすさ4.10 / 5.0

研修の全体的な満足度をうかがう設問では、5段階評価で4〜5のご回答が85%という高い評価をいただきました。一気に効率化を目指さず一段階ずつ試すという進め方が身についた、というご意見をいただいています。すべてを自動化に任せるのではなく自分で進めたほうが早い業務もあると気づいた、というお声もありました。作ったものを部内で共有したい、手引書にして引き継ぎに使いたい、というご感想も届いています。

ここまでは、研修を終えた時点でのご評価です。実際に業務がどう変わっていくかは、これからの運用のなかで見えてきます。数か月後、どのような形で業務が進められているか、うかがえるのを楽しみにしています。

AI研修について

GMO即レスAIでは、企業・自治体向けのAI研修を承っています。座学形式もワークショップ形式も、オンラインもオフラインも、ご要望に合わせて設計します。カリキュラムは業種・職種・レベルに合わせてカスタマイズ可能で、少人数から全社研修まで対応しています。

これまでに鹿屋市様・奄美市様へのAIチャットボット導入や、鹿児島銀行様との共催セミナーなどにも取り組んでいます。

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