【2026年最新】Gemini全モデル比較|特徴・料金・選び方
2026-02-25

最終更新日:2026/07/28
GoogleのAIモデル「Gemini(ジェミニ)」には、用途や性能の異なる複数のモデルがあります。2026年7月にはGemini 3.6 Flashが加わり、選択肢はさらに広がりました。本記事では全モデルを一覧で比較し、料金体系から用途別の選び方まで解説します。
モデル選びでは、性能や料金だけでなく**「正式版(GA)か、プレビュー版か」**の区別も重要です。本記事ではその点も明示して比較します。
Geminiモデルの全体像:2026年現在のラインナップ
Gemini 3シリーズ:Flash系が正式版、Pro系はプレビュー版
Gemini 3シリーズで正式版として提供されているのはFlash系です。最新のGemini 3.6 Flashは2026年7月21日にリリースされ、前世代の3.5 Flashに対して出力料金が引き下げられました。応答速度とコストのバランスがよく、チャットボットや定型タスクの自動化など、日常的に量をさばく用途の第一候補になります。
軽量版としてGemini 3.5 Flash-Lite・3.1 Flash-Liteがあり、こちらも正式版です。分類や抽出のような単純なタスクを大量に処理する場面で、コストを大きく抑えられます。
一方で最上位のGemini 3.1 Proは、2026年7月時点でもプレビュー版です。AIの推論力を測るベンチマーク「ARC-AGI-2」で77.1%を記録し、前世代の3 Pro(31.1%)から約46ポイント向上していますが、プレビュー版は仕様や料金が変更される可能性があります。本番運用に組み込む際は、この点を踏まえた判断が必要です。
なお、「Gemini 3.5 Pro」は存在しません。3.5世代はFlash系のみが先行してリリースされているため、Pro系を正式版で使いたい場合は後述のGemini 2.5 Proが選択肢になります。
Gemini 2.5シリーズ:正式版のPro系を使える実績あるモデル
Gemini 2.5シリーズは多くの企業で採用されており、動作の安定性に定評があります。
Gemini 2.5 Proは高度な推論能力を持ち、コンテキストウィンドウは最大100万トークンです。トークンとはAIがテキストを処理する際の最小単位で、日本語では1文字が1〜2トークンに相当します。正式版として提供されているPro系はこのモデルのみであり、契約書分析のように精度が求められる業務を安定して運用したい場合の基準になります。
Gemini 2.5 Flashは高速レスポンスが特徴の軽量モデルです。さらに軽量なGemini 2.5 Flash-Liteは最安クラスの料金設定で、コスト効率を最優先する場面で力を発揮するでしょう。
提供が終了したモデル
Gemini 2.0 Flash・2.0 Flash-Liteは、2026年6月1日に提供を終了しています。これらを利用していた場合は、後継モデルへの移行が必要です。
全モデル比較表:スペック・料金・用途を一目で
個人向けプラン(Google One AI)
個人向けの有料プランは、2026年5月に「AI Plus / AI Pro / AI Ultra」の3階建てへ再編されました(出典:Google AI のプラン|Google One)。
プラン | 月額料金 | ストレージ | 主な特徴 |
無料 | 0円 | 15GB | 基本的なチャット機能 |
Google AI Plus | 月額725円 | 400GB | Gemini 3.1 ProとDeep Researchの利用枠拡大。使用量上限が2倍 |
Google AI Pro | 月額2,900円 | 5TB | 使用量上限が4倍。AI Studioなどの利用枠も拡大 |
Google AI Ultra(5x) | 月額14,500円 | 20TB〜 | Deep Think推論モード。優先アクセス |
Google AI Ultra(20x) | 月額32,000円 | 20TB〜 | 使用量上限がProプランの最大20倍 |
最上位のAI Ultraは、使用量上限に応じて5x・20xの2種類に分かれています。個人プランの違いは「使えるモデルの種類」よりも**「同じモデルをどれだけ使えるか」**にある点を押さえておくとよいでしょう。
なお、これらは個人向けの契約です。組織で導入する場合は、データの取り扱いや管理機能が異なる法人向けプラン(Google Workspace with Gemini / Gemini Enterprise)を検討してください。 詳しくはGeminiの料金はいくらかかる?無料版・有料版・法人プランを解説で解説しています。
API利用時の料金比較
開発者やシステム連携向けのAPI料金です(出典:Gemini Developer API pricing)。下記表の日本円は1ドル=150円で換算した参考値です。
モデル | 提供状況 | 入力(100万トークン) | 出力(100万トークン) |
Gemini 3.6 Flash | 正式版 | $1.50(約225円) | $7.50(約1,125円) |
Gemini 3.5 Flash | 正式版 | $1.50(約225円) | $9.00(約1,350円) |
Gemini 3.5 Flash-Lite | 正式版 | $0.30(約45円) | $2.50(約375円) |
Gemini 3.1 Flash-Lite | 正式版 | $0.25(約38円) | $1.50(約225円) |
Gemini 2.5 Pro | 正式版 | $1.25(約190円) | $10.00(約1,500円) |
Gemini 2.5 Flash | 正式版 | $0.30(約45円) | $2.50(約375円) |
Gemini 2.5 Flash-Lite | 正式版 | $0.10(約15円) | $0.40(約60円) |
Gemini 3.1 Pro | プレビュー版 | $2.00(約300円) | $12.00(約1,800円) |
Gemini 3 Flash | プレビュー版 | $0.50(約75円) | $3.00(約450円) |
※Pro系は入力20万トークンを境に単価が上がります(2.5 Proは入力$2.50・出力$15.00、3.1 Proは入力$4.00・出力$18.00)。バッチAPI(一括処理)とFlexなら通常の50%、優先処理のPriorityは約1.8倍の料金です。プレビュー版は仕様・料金が変更される可能性があります。最新情報はGoogle公式の料金ページをご確認ください。
【試算例】1万文字の社内文書をGemini 3.5 Flash-Liteで要約する場合
入力約1.5万トークン+出力約2,000トークンとすると、1回あたり約0.0095ドル(約1.4円)です。1日100回処理しても月額約4,300円程度に収まる計算になります。回答品質を上げてGemini 3.6 Flashを使う場合は1回あたり約5.6円となり、同じ処理量で月額約17,000円が目安です。
用途別おすすめモデルの選び方
コスト重視:月額のAPI費用を抑えたいチームに
FAQ対応やデータ整理など大量処理を低コストでさばきたいなら、Gemini 2.5 Flash-Liteや3.5 Flash-Liteが候補です。2.5 Flash-Liteは最安クラスで、1日1,000件の短い処理でも数十円程度に収まるでしょう。
速度重視:顧客対応の待ち時間を減らしたい企業に
リアルタイム応答が求められるチャットボットにはGemini 3.6 Flashが向いています。正式版のFlash系では最新で、低レイテンシ(応答遅延が少ない状態)の処理が可能です。前世代の3.5 Flashより出力料金が下がっているため、同じ用途なら3.6 Flashを選んで問題ありません。
推論・分析重視:正確性を最優先したい場面に
契約書分析やコード生成には、正式版で唯一のPro系であるGemini 2.5 Proが現実的な選択肢です。コンテキストウィンドウは100万トークンで、数十ページの契約書でも一括処理できます。人手なら数時間の作業が数分で完了するため、費用対効果は高いといえます。
さらに高い推論精度が必要なら、プレビュー版のGemini 3.1 Proも検討できます。ただしプレビュー版は仕様変更の可能性があるため、まずは検証環境で試し、本番運用に組み込むかは切り分けて判断するのが安全です。
Geminiモデル選びで見落としがちな3つの落とし穴
1. 「最新=最適」とは限らない
定型的なテキスト生成ならFlashモデルでも十分です。過剰なスペックは不要なコスト増につながります。用途に合った選定が重要です。
また、バージョン番号が大きいモデルが必ずしも正式版とは限りません。Gemini 3.1 Proはプレビュー版で、正式版のPro系は2.5 Proです。「最新のPro系を使いたい」という理由だけでプレビュー版を本番に入れると、仕様変更のたびに対応が必要になります。
2. 従量課金の「跳ね上がり」に注意
APIは従量制のため、想定以上の利用でコストが急増するリスクがあります。特にPro系モデルは入力20万トークンを境に単価が上がります。2.5 Proは入力が$1.25→$2.50(2倍)、出力が$10.00→$15.00(1.5倍)です。長い資料をそのまま投げる運用では、この境界を超えやすい点に注意してください。
加えて、APIにはレートリミット(一定時間あたりのリクエスト上限)があり、上限を超えるとエラーになります。導入前にピーク時の利用量で試算しておくとよいでしょう。
即時性が不要な処理であれば、**バッチAPIやFlexを使うと通常の50%**に抑えられます。夜間の一括処理などはこちらに寄せると、同じ処理量でもコストを半減できます。
3. コンテキストウィンドウの実効性
100万トークンに対応していても、長い入力ほど処理時間とコストは増加します。必要な情報を絞り込んでからモデルに渡すと、精度向上とコスト削減の両方が期待できるでしょう。
よくある質問
Q. 2026年7月時点で最新のGeminiモデルは?
A. 正式版で最新なのは2026年7月21日にリリースされたGemini 3.6 Flashです。前世代の3.5 Flashに対して出力料金が引き下げられています。
Q. Gemini 3.5 Proはありますか?
A. ありません。3.5世代はFlash系(3.5 Flash・3.5 Flash-Lite)のみが提供されています。正式版でPro系を使いたい場合はGemini 2.5 Proが選択肢です。
Q. Gemini 3.1 Proは本番運用に使えますか?
A. 2026年7月時点でプレビュー版のため、仕様や料金が変更される可能性があります。推論精度は高い(ARC-AGI-2で77.1%、3 Proの31.1%から約46ポイント向上)ものの、本番運用では正式版の2.5 Proを基準に検討し、3.1 Proは検証環境で試すのが安全です。
Q. Gemini 2.0 Flashはまだ使えますか?
A. 使えません。Gemini 2.0 Flash・2.0 Flash-Liteは2026年6月1日に提供を終了しています。後継モデルへの移行が必要です。
Q. 無料で使えるモデルは?
A. Google AI Studioで主要モデルを無料で試せます。個人向けの無料プランでもGeminiのチャット機能を利用できます。
Q. 法人導入で最初にすべきことは?
A. 利用人数と想定用途を整理し、サブスクとAPIどちらが適しているかを試算しましょう。見積もりが難しい場合は、GMO即レスAIの導入支援サービスへご相談いただくのも一つの方法です。
Geminiを「試す」から「活かす」へ
無料プランで試したものの、業務への組み込み方が見えない。そんな段階の企業は少なくないでしょう。サブスクとAPIのどちらが有利かはチーム規模や利用頻度で変わるため、正確な見積もりには専門知見が役立ちます。
GMO即レスAIは、Geminiをはじめとする主要AIモデルの法人導入を支援するプラットフォームです。コストシミュレーションの作成から、モデルの使い分け、社内ナレッジとの連携まで、「使える仕組み」の構築をお手伝いしています。
「思っていたより高かった」を防ぐためにも、まずはお気軽にご相談ください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。